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自衛隊風偵察バイクを自分で作ってみた製作日記! ホンダXLR250R編


いよいよ偵察オートバイの組み立てを開始

2005年5月30日。各パーツの塗装が十分に乾いているのを確認して、いよいよ偵察オートバイXLR250Rの組み立て開始。ここでも民生用XLR分解時と同様に、エアーツールを初めとするわりかし贅沢な工具類に支えられて作業はスムーズに進んだ。

メインフレームにサスペンションと後輪を取り付け、そしてフロントフォークと前輪を取り付ける事で偵察オートバイの骨子が完成。なんとなく偵察オートバイに見える!

そこから直ぐにエンジンを載せて、ハーネス(電線)の取り付け、テスターで通電チェック を実施する。翌月5日までにはエンジン、エアクリーナー、キャブレターなどのエンジン周り部品の取り付けを無事終了。ここで一度エンジンの始動テストと電装テ ストを実施することにした。キックレバーを力強く3−4回踏み込むと、

 

「ブロゥンンンンッ」

 

と不安定ながらもエンジンが回転を始めた!民生用XLRの完全に分解してから約2ヶ月、一時は「このバイクはもう二度と動かないんじゃないか・・・」と不安に思った時期は何度もあったが、ここでバイクの心臓であるエンジンを再始動させる事に成功した。感動のあまりにその場で小躍りをしてしま う。

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電装関連もヘッドランプ、ウィンカー、キルスイッチ、ホーンなどすべて正常に作動し、駆動的な項目に関する作業工程はほとんどを終了。偵察オートバイXLR250Rの完成までホントにあと一歩の所まできてしまった。

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外装用のプラパーツを取り付けると、あとは自衛隊用の特殊外装を取り付るだけだ。この特殊外装は取り付けるのは大変な力仕事になってしまった。ナッ ト穴の位置関係がとてもアバウトなのである。穴の位置を力技で合せてナットを挿入する作業は、気温が30℃近くある場所で、体中の汗を吹き出しながら作業を続けた。この取付作業で、リアフレームとキャリア、エンジンガード、通信機用の専用ラックを装着した。

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いよいよ最後になったハンドル周りの作業に入る。ケーブル類の撓みを見ながら、仮止めしていたパーツをひとつひとつ固定していく。電装品も最後の作動 チェックをしたあと、ランプカバーと特殊外装のライトガードを装着した。ハンドルを左右に大きく振ってみて、ケーブル類に無理な力で捩れていないかを確認 し、ハンドル周り工程も終了。これで完成!ここに完成した!妄想の偵察オートバイXLR250Rが、今目の前にのそ勇姿を俺に見せ付けている。今、長年の妄想がひとつ現実になった瞬間だ。

 

そうなのだ!「自衛隊仕様偵察オートバイXLR250R」が一応完成したのだ。

 

偵察オートバイとしての自作XLR250R

早速完成した偵察オートバイXLR250Rを、近所のバイク屋さん”濱田ガレージ”に搬入して細部をチェックしてもらう。2時間くらいで各部のチェックが終了し、走行性や安全性に問題なしとの報告頂いた。早速、近所にある広めの駐車場に偵察オートバイXLR250Rを持ち込んで、駐車場デビューを果たした。エンジンを大きく吹かし、急加速、急減速を繰り返し車体に無理な力をかけてみる。やっぱり旧型の偵察オートバイXL250Sとはまったく違う別物のバイクだった。

去年レポートした偵察オートバイXL250Sと比較してみると、大きく進化している点がいくつも見られた。あの怖いまでのブレーキの甘さは十分に改善され、十分に日常の足に耐える制動力を発揮してくれる。直進走行時の安定性も抜群で、偵察オートバイXLR250Rの方が優れている。偵察オートバイXL250Sの後継機種なのだから、当然で当たり前の話なのだが、苦労して組み立てた分の感動は、基本性能を何倍も大きく感じさせてくれた。

偵察オートバイXL250Sと偵察オートバイXLR250Rを比較してみた。

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↑↓前から比較
↑↓後ろから比較
↑↓リアキャリア周辺
↑↓メーターとコクピット
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バイクとしての性能では、新しいXLR250Rの方が断然良いと言える。が、低い車体の偵察オートバイXL250Sも、軍用としてのスタイル”野暮ったさ”の雰囲気は魅力的だ。自作した偵察オートバイXLR250Rはフォルムが洗練されていて、この「軍用としての野暮ったさ」感はあまり感じられない。車体の塗装の新しさが、そう感じさせるのかも知れない。

XLRの基本スペック;

型式
MD20
全長(m)
2.165
全幅(m)
0.860
全高(m)
1.210
軸距(m)
1.430
最低地上高(m)
0.285
シート高(m)
0.860
車両重量(Kg)
121
乾燥重量(Kg)
111
乗車定員(人)
2
燃費(km/L)
50.3(50km/h定地走行テスト値)
エンジン型式
MD17E・空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒
総排気量(cm3)
249
内径×行程(mm)
73.0×59.5
圧縮比
9.3
最高出力(PS/rpm)
28/8,500
最大トルク(Kg-m/rpm)
2.5/7,500
始動方式
キック
点火方式
無接点式CDI
燃料タンク容量(L)
9.0
変速機形式
常時噛合式6段リターン
タイヤサイズ
3.00-21-4PR
タイヤサイズ
4.60-18-4PR
ブレーキ形式
油圧式ディスク
ブレーキ形式
機械式リーディングトレーリング
懸架方式
テレスコピック(円筒空気バネ併用)
懸架方式
スイングアーム(プロリンク)
フレーム形式
セミダブルクレードル

馬力があるためか、特殊装備をすべて取り付けて車体重量が増加しているのにも係わらず、加速はとてもパワフルだ。偵察オートバイXL250Sでは非常に鈍い加速だったので、大きな改善点だろう。市販車のXLRと遜色なく加速し、そして時速85キロを超えた時点で速度警告ランプが点灯。そして時速85キロからの急ブレーキも市販車よりは少し制動距離が少し多めではあったが、特殊装備類の重量を感じさせないキビキビとした動作を見せている。

一連のテストをした後、一般道で実走行してみるが、リアフレームがあるおかげでスリ抜けができない以外はまったく問題はない。絶好調の偵察オートバイXLR250R(自作)だ。

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25 Responses

  1. とうふバンビ より:

    こんなサイトがあるなんて初めて知りました。自分も偵察バイクを作りたいと思っていたので、非常に参考になりました。有難うございます。

  2. www.tb988.com より:

    成功呈概率分布,关键是你能不能坚持到成功开始呈现的那一刻。

  3. デカフク より:

    何とか民生型XLR250Rと陸自XLR250Rを手に入れたのですが、作業スペースが無く苦戦中です。

  1. 2009年2月10日

    […] 今回はcombat.chのレポートで掲載されているおなじみの陸自偵察バイクXLR250RとXL250Sを イベント会場に持ち込んでいた。これは偵察バイクを会場内で乗ってのってもらうイベントを計画し […]

  2. 2010年8月29日

    […] もうちょっと涼しくなったら、バラバラに解体して共有できる部品は陸自仕様XLR250Rの予備パーツとして保管しておくつもりだ。 […]

  3. 2013年5月17日

    […] ここまでは、配線を切られるなどの処理は施されていない。うむ!良い感じだ!電気関係は見えないだけに、何かの破壊処理をされると結構手こずる事が多い。前回の自衛隊仕様偵察オートバイXLR250Rのレプリカ制作の時も、配線にはかなりイライラさせられた記憶がある。そんな苦い記憶が蘇りつつ、メインハーネスを追いかけてみると、 […]

  4. 2013年5月22日

    […] 前回の偵察オートバイXLR250Rのレストア時の記憶が蘇る・・・今回もフレームとエンジンだけになってしまった偵察オートバイKLX250を見て、 […]

  5. 2013年5月25日

    […] このリアガード、残念ならがこのままでは民生車のKLX250には装着できない。このリアガードを装着するためのベースとなるパーツが、フレーム部分に溶接されているためだ。前回の自衛隊仕様偵察オートバイXLR250Rを制作した際には、どうしてもこのパーツが入手できないのでワンオフパーツで制作した経緯がある。今回のこのKLX250は、このガードマウントベースが切断されることなくフレームに付いた状態だった。このオリジナリティをなんとか保ってこの払下げ偵察オートバイKLX250をレストアしたいところだが、車台番号の問題やフレーム強度の問題で簡単には出来ないジレンマに陥っている今日此の頃である。 […]

  6. 2013年5月29日

    […] 自衛隊偵察オートバイには、バイク本体の後部、荷台のちょっと下あたりにプラ製の小さい工具箱がついてる。偵察オート-バイXLR250Rを組み立てたときは、この工具箱本体はあったものの、この箱のフタが紛失しており、書類や工具を入れるといった用途では使用できない状態だった(後日、ミク友さんからXLR250R用の工具箱を譲って頂いただいたが、フタをなくすのが嫌で、未だにバイクには取り付けてはいない!)。 […]

  7. 2013年6月5日

    […] 偵察オートバイには、民間型には装着していないガード類を装着する為のベースと、それらの補強をするパーツが着いている。偵察オートバイXLR250Rを作成したときも、この部分を再現するために大変苦労したものだ。幸いな事に、今回の偵察オートバイKLX250には、リアガードベースとフレーム補強用のパーツが切断されずに残っていた。今週末には、この偵察オートバイ用パーツを、民生用フレームに装着する作業を実施する予定だ。 […]

  8. 2013年6月21日

    […] 先日、mixiで友人だったマイミクの方から、フェイスブックページへへコンタクトがあった。久しぶりにメッセージのやり取りをしていると、偵察オートバイ仕様XLR250Rのリアキャリアー(灯火管制ライトを装着できるモデル)を探しておられるとの事だった。そう言えば、倉庫に偵察オートバイXLR250Rのリアキャリアーがあったな・・・と、雨の合間を見計らって倉庫でリアキャリアーを探してみた。 […]

  9. 2013年6月22日

    […] KSC システム7プラス1搭載の「M11A 1」が10月28日(水)に MVG2008 in 本栖湖ハイランド参加レポ ついでに偵察オートバイXLR250Rの無残なフレームを見てくれ! 陸上自衛隊仕様 偵察バイク HONDA XLR250R […]

  10. 2013年7月20日

    […] 偵察オートバイ仕様XLR250Rの時も思っていたが、 […]

  11. 2013年7月24日

    […] 自衛隊仕様偵察オートバイXLR250Rを制作した時は、民間のものをそのまま流用したので作業はとても簡単だった。が、今回の偵察オートバイKLX250の場合はサービスマニュアルにある配線図 […]

  12. 2014年1月11日

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  13. 2014年1月11日

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  14. 2014年1月15日

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  15. 2014年6月19日

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  16. 2014年6月23日

    […] 自衛隊仕様 ホンダ XLR250R […]

  17. 2014年6月27日

    […] 自衛隊仕様 ホンダ XLR250R […]

  18. 2014年7月29日

    […]  HONDA XLR250R (COPY) […]

  19. 2014年8月12日

    […] HONDA XLR250R (COPY)のまとめ […]

  20. 2015年8月19日

    […] のレストア作業の間、私自信が数回に分けて6週間程バンコクへの出張が入っているので、前回レストアした自衛隊仕様偵察オートバイXLR250Rよりもかなり早いペースで仕上げた事になる。 […]

  21. 2015年8月27日

    […] XLR250R […]

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ウェブサイトのタイトル画像やタイトルにもなっている19偵は、第19偵察隊という意味なんですよね。実際の自衛隊にはこの部隊名の偵察隊はありませんので、架空の偵察隊のナンバリングを頂いております。偵察オートバイやミリタリーバイクでツーリングしたり情報交換したりと、偵察オートバイ・ミリタリーバイクのオーナーズグループの仮名称といった感じですかねぇ・・。実際になんら活動予定などはないんですけどね・・・ツーリングとかキャンプとか行けたら楽しいかな?なんて思ってます。