どうしても偵察オートバイに乗りたい!ならば偵察オートバイ自作への道がある!

2020年5月18日

偵察オートバイを入手したいと努力してみても、なかなか簡単には手に入れる事はできない。「それでも偵察オートバイが欲しい!」と諦めきれない場合は、自分で偵察オートバイを自作するという手立てが残っている。こんちゃねさんが選んだ道も「偵察オートバイを自作する」だった。こんちゃねさんを読んでくれている諸兄は既にご存知だと思うが、私自身は手に入らないホンダXLR250Rに業を煮やして、この「偵察オートバイ自作の道」を選択したのである。偵察オートバイの自作作業の詳しい内容は「陸上自衛隊仕様 偵察バイク HONDA XLR250R」のページを読んで頂きたい。

自衛隊から放出されるスクラップは、バイクのフレーム本体はズタズタの状態まで破壊されている場合がほとんどだが、外装品などや周辺パーツは一部を除いて比較的軽度の破壊状態で入手できる事が多い。軽度の破壊状態であれば、複数のパーツの破片を組み合わせて、ひとつのパーツを作り上げるのである。このような気の遠くなるようなパーツ再生作業を続けていけば、メインフレームとエンジン以外のパーツは結構揃ってしまったりするものだ。こうやって再生したパーツを集めるていけば、民間の車体をベースにして偵察オートバイを作り上げる事が可能になる。

↑フレームなどは完全に破壊されて鉄くずでの払下げが今までは常識だったが・・・

偵察オートバイ用パーツの中でどうしても入手する事がパーツが出てくる場合がある。その場合は、「ワンオフパーツ」を制作できる工場などで制作してもらう事で対応する事ができる。こんちゃねさんの場合は、リアガードを固定する台座の部分がどうしても入手できずに、この「ワンオフパーツ」で制作したものを使用している。

さて、偵察オートバイの自作をスタートさせる為のポイントは大きく3つある。

(1)偵察オートバイ用のパーツはある程度確保できているか?
(2)偵察オートバイ用のパーツリストは入手できているか?
(3)自作作業のスペースは確保できているか?

それでは順番に解説していこう

偵察オートバイ用のパーツはある程度確保できているか?

まずは偵察用オートバイパーツ類の確保については言うまでもないが、私の場合は左右リアガードとレッグガードが揃った時点で偵察オートバイの自作作業をスタートさせている。なんとも勢いに任せた感はあるが、当時は「どうしても偵察オートバイが欲しいんだ!」という思いの一点で自作作業をスタートさせている。

作業をスタートさせる思い切りは必要だが、組立に必要な偵察オートバイ用パーツの確保が十分でない場合は、作業が順調に進まない。なので、前もってある程度の偵察オートバイ用パーツは確保できている事が望ましい。具体的には、

左右リアガード
レッグガード
リアキャリアー
ライトガード

↑見た目がすぐに偵察オートバイになれるようなパーツは集めておきたいところだ

このあたりの外装を構成する主なパーツ類などは揃えてから作業をスタートしたほうがベターだ。なぜなら、外見が偵察オートバイに近づけば近づく程、自作作業のモチベーションは長続きするからである。

偵察オートバイ用のパーツリストは入手できているか?

そして、忘れてならないのが「オートバイ用パーツリスト」である。できれば自衛隊用パーツリストを入手したいところだが、入手が難しいのであればベースとなるオートバイ用のパーツリストでもかまわない。パーツリストが手元ない事には、組み上げる際の全体的なイメージがつかみにくく、分解時に破損したり紛失したりする小さいパーツを注文するのにも非常に難儀することになる。

私の場合は、空いた時間にこのパーツリストを見ながら「レストア作業の分解手順や組立手順のイメージトレーニング」を繰り返し行っていた。このメージトレーニングは非常に有効で、自作作業の全般における段取りや効率は劇的に良くなるのでお勧めだ。

偵察オートバイ自作の為の作業のスペースは確保できているか?

狭い作業スペースでは、作業効率が悪くなったり部品の紛失頻度が非常に多くなる。少なくともオートバイを駐車するスペース+作業用スペースで自動車1台分程の作業スペースは確保したい。この程度の作業スペースサイズがあれば、前後左右から作業を進める事ができるので、どんなところにも手を入れて作業ができる。また、長時間作業を中断する場合などにもスペースは必要になるので、なんとか確保してもらいたいところだ。

↑贅沢を言えばこれくらいの作業スペースが欲しいところだが、日本の住宅事情では確保するのは困難だろう

工具のある程度ちゃんとしたものを揃えておく必要がある。私が自作作業でもっとも重宝したのはエアツールセットであり、「エアツールの威力は想像以上に大きかった」事は注記しておきたい。実際、エアツールセットが手元になければ、ネジ1本に何時間も費やしてしまう事もあっただろうと思う。エアツールがあれば、固着したネジでもたった10秒程度ではすせてしまう。この作業効率の高さは、テンポ良く作業を進める事が最大のメリットであり、テンポ良く進む自作作業だと、自分自身のモチベーションが下がらない。

偵察オートバイを自作する作業は、モチベーション維持との戦いだ

作業途中では幾度となく大きく挫ける事がある。バラバラになり過ぎたオートバイ車体に呆然としていたし、なかなか手に入らない偵察オートバイ用パーツ、そしていつまでたっても進まない作業にイライラしていたものだ。今となっては楽しい思い出ではあるが、当時は何度も「このままヤフオクで売ってしまおう!」と考えていたものだ。

偵察オートバイの自作を完成させるのは、このモチベーションを如何に高く保ち、作業を続けるかが完成へのポイントだと思う。私の場合は、周りの生温かい協力と、オートバイに詳しい仲間のサポートで完成することができた。

偵察オートバイを自作してみた今だから言える事

いろんな苦労と協力を得て、なんとか偵察オートバイを完成させてはみたが、私自身は「自作の偵察オートバイは偽物」であると思いながら自作作業を進めてきた。民間バイクを分解し、グリーンに塗装して、自衛隊風に仕上げていくのはとても楽しい作業だったが、あくまでも「自作の自衛隊仕様」であり、車体カラーが緑色である民間型オートバイになんら変わりはない。コツコツ作り上げる楽しさは存分に味わう事は出来たが、コレクションとしての価値は今でもはっきりとは見出だせてはいないのが本当のところだ。ただ、自分が作り上げた自衛隊仕様の偵察オートバイは、どこか愛着があり、実物のKLX250を入手しても、未だにメインのガレージのマイデスクから見える位置にきちんと駐車されていたりする。本物の偵察オートバイでない「コレクションとしては無価値」な事を理解していながら、自分で作り上げたという「意味」を大切にしているのだろうか?マニア心は本人にも十分に理解する事は出来ない不思議なものなのだ。

↑自作された偵察オートバイ2台。右側がこんちゃねさんで制作されたものだ。

もし、諸兄らが偵察オートバイを自作する道を選んだのであれば、こんちゃねさんの「陸上自衛隊仕様 偵察バイク HONDA XLR250R」を参考にしてもらえればこんなに嬉しい事はない。自作までのイメージが湧きやすいと思うので、是非参考にしてみてほしい。


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