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本物の自衛隊偵察用オートバイ本体を入手する事ができるアイデアと方法


このコンテンツのメインとなるであろう話題は、この「本物の偵察オートバイ入手の方法」ではないだろうか?ここでは、他の偵察用オートバイオーナーや、払下げ品の供給元に迷惑が及ばない程度に、私が知っている情報を公開していこうと思っている。本物の偵察オートバイの購入を夢見ている未来の偵察オートバイオーナーは参考にしてほしい。

まずはこんちゃねさんの偵察オートバイコンテンツで公開している情報を初め車両本体や自衛隊用パーツなどは、すべて「合法」な手段で入手したものである事を予めお断りしておく。これらの車体やパーツは、いわゆる「装備品横流し(横領)」や「部隊外持ち出し(窃盗)」ではない。現在の自衛隊内の管理体制に置いて、部隊の車両などを「横領」したり「窃盗」できる状態ではない事は、自衛隊に興味があり、自衛隊の事を少しでも知っている諸兄らには簡単に想像できる事だと思う。

それでは、確実に偵察用オートバイが廃棄されるスクラップヤードからの偵察用オートバイ購入はどうだろうか?上手く行けば、調達コストもオリジナル度の最高の状態で入手できるのは間違いない。実際に数々の自衛隊スクラップヤードを見て回わり、スクラップヤードオーナーと鉄くず購入の交渉を続けてきた私から言わせてもらえれば、完成車体をスクラップヤードから購入するのは

「基本的にはほとんど購入不可能」

と言っていいだろう。スクラップヤード側は自衛隊との払下げ引き受け契約で、「現状で使用できない状況まで破壊する」事が引受条件に含まれている。この条件に沿って、スクラップヤードでは偵察オートバイの破壊作業を実施するのだが、契約書の表現が「使用できない状況にまで壊すこと」と最終目的しか記載されていない場合が多い。この「使用できない状況」という表現に基いて偵察オートバイを壊していくのだが、どうやって壊せば良いかは払下げ引き受け契約書には記載されていない。つまり、「使用できない状況にまで壊すこと」の形態として、「バラバラのスティールチップ」にするのも使用できない状況であるし、配線を切断してエンジンを始動できない状態にするのも使用できな状況と捉える事ができる。これが、地域や駐屯地で払下げ品の破壊状況が異なる原因ではないかと言われているのだ。これは偵察オートバイだけでなく、トラックやジープなどの処理も同様の処理基準で行われている。

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↑スクラップヤードで最終的な破壊処理を待つ偵察オートバイ。この段階で売りに出される場合もある

ちなみに、銘板やB.Oライト、桜のマークなどについては、駐屯地内での自衛隊員の手によって破壊されるようで、スクラップヤードに搬入される時にはこれらのパーツは全て破壊された状態なのだ。つまり、

「壊す必要があるべき箇所は自衛隊内で処理されている」

のが原則であり、スクラップヤード内での破壊作業については車両として「使用できない状況にまで壊すこと」が作業の中心になっている。そういった意味で、完全に壊されていない車両は、払下げで入手する事はできない。使用できない状態(軽度の破壊処理)のものは購入のチャンスはあるが、ここはスクラップヤードオーナーの気持ち一つで入手のチャンスはあると言うことになる。スクラップヤードオーナーと良好な関係を築く事ができれば、あるいは最低限の破壊処理(使用できない状態と判断される車体)の偵察オートバイが入手できる可能性はある。

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↑本当に外部に出せない部分(処理が必要とされるパーツ)については、自衛隊内で隊員による破壊処理が施される

私の場合は「オーナーとの良好な人間関係の構築というハードルが高かった。なのでヤフオクなどの手段での購入に注力していく訳だが、世の中には例外的に入手できる方法があるのも事実である。それでは、それはどんな例外なのだろうか?

一つ目の例外はノーカットの状態で払い下げられた「XL250S」や「XL250R」などの形式の古い偵察用オートバイなどは、1970年代当時には登録用の書類が付属した状態で自衛隊から払い下げられている。もちろん、桜のマークなどや銘板も外される事はなかった。当時にはそのような不要品払下げに対して、現在ような明確な内部規定(破壊処理についての通達)がなかったと推測される。

また、在日米軍からも自衛隊偵察オートバイの払下げがあったと複数の情報いくつか頂いている。こちらは米軍の相模デポから、米軍の払下げとしてホンダ車の偵察オートバイから払い下げられていたというのだ。米軍からの放出品なので買受時には自動車通関証明書が発行されており、ナンバー取得も問題なかったとの事のようだ。ちなみにこの時にナンバーを取得した車両には、防衛庁発行の仕様書通りの「乗員1名」と記載されているとの話を聞いている。

これらの方法で払い下げられた旧式の偵察用オートバイは、現オーナーが手放すときにはヤフオクやバイク雑誌などに情報が掲載される可能性が高い。いつになるかは解らないが、購入できるチャンスは高いのではないだろうか。

もう一つの例外は、海外へ輸出された自衛隊車両の中に、偵察用オートバイが混載されている可能性がある。新73式やメガクルーザーなどが、フィリピンなどを初め東南アジアで販売されている事実を知っている方も多いと思うが、私は何度か東南アジアの現地の軍用車両の販売店を訪れた事がある。その中で偵察用オートバイの入手の可能性を聞いてみたが、何度も輸入しているとの情報を得ている。車種を問いただしてみると、「ホンダの単車」と返答があるが、それ以上の事はショップのオーナーも知らないようだ。年代的にはXLR250Rを推測されるが、もし、これが入手する事ができれば逆輸入車両として自動車通関証明書を入手する事ができる。そうなれば自衛隊オリジナルの状態でナンバー取得も夢ではない。偵察オートバイでの逆輸入ナンバー取得は聞いた事はないが、ジープやトラックなどではこのような自衛隊車両を逆輸入してナンバーを取得している実例が複数ある。

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↑東南アジアの自衛隊車両販売店の写真。自衛隊車両だけでなく、米軍車両や軍用品も取り扱っている

では、現行の偵察オートバイ(カワサキ)の入手状況はどうだろうか? 近年、ヤフオクで複数台のKXL250が売りに出されており、ヤフオクにて実物の払い下げ品の入手に成功している。しかし、必要最低限の規則に沿った破断加工はされていてるので、買ってすぐに街乗りができる状態でない。しかし、数々の偵察オートバイの成の果てである鉄スクラップを見てきた私からすれば、夢のような良い状態での入手が可能になっている。

最大の問題は返納証明などがないので、日本国内でのナンバー取得には大きな壁がある。このナンバー取得問題は、国内での偵察オートバイ入手する場合の最大の問題となる点だ。

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↑こんちゃねさんのコンテンツで登場する偵察オートバイKLX250。左から順番に/1号機/2号機/3号機となる

こんちゃねさんの場合は、入手したオリジナルフレームを諦め、ガード類のベースをオリジナルフレームから民間フレームへ付け替える事でナンバー取得を実現した。保存状態の良いオリジナルフレームを諦めるという苦渋の選択だったが、公道走行の為のナンバー取得を優先させている。

スクラップヤードで鉄くずのヤマを買う荒業

最後は少し強引で予算のかかる方法だが、自衛隊から払下げを受けているスクラップヤードから「鉄くず」としてパーツ類をまとめて買い付ける方法もある。これは通常の商取引なので売り手側としても問題はない。彼らが売るのは、バラバラになった「鉄くず」なのである。スクラップヤードもお客として、快く「鉄くず類」をトン単位で売ってくれる。買い付けた「鉄くず」から、再生可能な部品を探すのである。

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↑残念ながらヤードの詳細な写真は訳あって公開できない。この写真はイメージ写真程度にとらえていてほしい

この方法であれば、一回でほとんどすべてのパーツは揃う。しかし、鉄くずを置いて置くスペースと作業の為の大きなスペース、廃棄するパーツの処分代が必要になるので現実的ではないのは確かである。購入を希望する仲間が複数人いて、共同で購入するような状況であれば有効な手段てになるかもしれない。私は実際にジャンクヤードからこの方法で購入するとろまでジャンクヤードオーナーと交渉を進めた事がある。購入費用は2トン分で13万円程(希望する部分の選んでの買い付けなので、通常よりも割増料金である)だった。鉄くずの山にはエンジンが8個程確認できたので、恐らく8台分のパーツは確保できるのではないかと目算を立てていた(鉄くずのヤマなどので、実際の台数は不明)。が、購入した鉄くずを集積・保管しておける場所が確保できずに、結局この計画はお流れになってしまった。

いくつかの方法をご紹介したが、近年入手したすべての自衛隊偵察用オートバイとパーツはヤフオクを通じて購入したものが非常に多い。ひとつひとつの購入単価は高くなるが、程度の良いものが比較的入手しやすいのだ。最近では定期的に偵察オートバイのパーツも売りに出されているので、偵察オートバイを入手したいと考えている人にとっては非常に恵まれた良い時期ではないだろうか?

ヤフオクで販売されている自衛隊偵察オートバイ用パーツ

しかし、いつまでもこの入手できるラッキーな状況が続くとは考えない方がいいだろう。いずれ破壊状態はもっと厳しくなるだろうし、そもそも自衛隊関連用品の入手自体が困難になると考えている。経験則に習うのであれば、今までも同様に「入手できない時期」と「入手しやすい時期」を繰り返してきたし、このサイクルを繰り返す度に、入手できるものは品数が少なく程度も悪くなってきている。これらを踏まえた上で、偵察オートバイの入手を考えている諸兄らには、偵察オートバイの確保に全力で頑張って頂きたい。

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自衛隊偵察オートバイマニアックス管理人です。ずいぶんの前からこんちゃねさんのひとつのコンテンツとして配信してきた偵察オートバイコンテンツですが、2015年8月に独自ドメインを取得して別のサイトとして運営することになりました。実際には中の人はこんちゃねさんの時となんら変わりはありません。不定期にツイッターなどでも独り言を言ってます。

このサイトで良く見かける19偵(第19偵察隊)とは?

ウェブサイトのタイトル画像やタイトルにもなっている19偵は、第19偵察隊という意味なんですよね。実際の自衛隊にはこの部隊名の偵察隊はありませんので、架空の偵察隊のナンバリングを頂いております。偵察オートバイやミリタリーバイクでツーリングしたり情報交換したりと、偵察オートバイ・ミリタリーバイクのオーナーズグループの仮名称といった感じですかねぇ・・。実際になんら活動予定などはないんですけどね・・・ツーリングとかキャンプとか行けたら楽しいかな?なんて思ってます。